先行する指数を見極めろ
「先行する指標を見極めること」
「どんなときにも『先行する指標』があるんですよ。例えば、少し前までは上海指数が日経平均に先行して動いていた時期がありました。
しかし、2月上旬くらいは円高ドル安が日経平均に先行していて、1日遅れぐらいで株安がさらに進んだ。ドル/円の先行を見て個別株に空売りを入れていたのでうまくいっていましたよ。
最近ではNYダウとドル/円の逆行が気になるし、日経平均はゴールドやシルバーとも逆相関しています。
また、今この取材を受けている2月中旬でいえば、日経平均とJストック指数を見るに、私にはJストック指数が少しだけ日経平均に先行しているように思える。
一方で、ドイツのDAX30や東証REITもよく見ておくべきです。
ドイツを見るのは、ドイツ銀行破たんの噂がある以上異変を感じれば誰よりも早くそれに気がづいて空売りをしこたま入れたいから。
また東証REITは、マイナス金利が発表された1月29日以降突然急騰し、ボラティリティを上げた。
これは明らかな変化であり、東証REITが良い間は日経総崩れはないが、これが崩れたら日経全体が崩れると思う。
つまり、REITとかDAXとか、これらが特大陰線を出すことがあれば、日経平均も下落する可能性が高いです。
このように、その時々の『先行する指標』を見極めることができれば負けるなんてことはありません。
なぜなら先行指標に乗っかって遅行するものにエントリーすればいいだけですから」